皇紀2601年に日本管楽器から海軍軍楽隊に納入されたクラリネット。
フルベーム式のキーシステムを採用しており最低音がCisとなる。(右手小指のキーが通常より1つ多い)
材質は海外からのグラナディア輸入ができなくなったので黒檀。海上や雨天での使用に耐えられる様に輪島から職人を呼び、漆で仕上げてある。
海軍では時化や戦闘による楽器の損傷を防ぐ為、木でできたハードケースを使用していた。
海軍のクラリネットが全てフルベーム式だったかと言うと日本管楽器が納入する以前はベーム式やアルバート式も使用されていた。
昭和11年頃より軍楽器を輸入から国産品にした際、クランポン製品を参考に製造された。
国産木管楽器を研究している小泉氏のコレクションを紹介させていただきました。